復興支援助成金

若者たちが邁進する“人と人とをつなぐ活動”
一般社団法人 南三陸町復興推進ネットワーク 復興支援助成先紹介 File 8

当財団は、被災地の復旧・復興支援活動を行うNPOや社会福祉協議会などへの助成金制度を実施しています。助成先の一つ、「南三陸町復興推進ネットワーク」の活動を紹介します。

平均年齢25歳。“地元の若者”の団体

震災後、南三陸町の各地区でボランティアの受け入れをそれぞれ個人の立場でやっていた3名が、団体を組織したほうがいろいろとスムーズに進むと考え、南三陸町復興推進ネットワークは設立されました。


及川 渉さん

「活動を一言で言うと、“人と人とをつなぐ活動”です」と、南三陸町復興推進ネットワークの及川 渉さんは次のように話します。

「震災直後はボランティアの受け入れのみでしたが、現在は地元産業の第一人者を招き、地元若者のための勉強会を開催したり、Facebookなどの人と人がつながるためのインターネット技術を伝える活動を行ったりもしています」

最近では、被災した小学生を対象にホテルで家庭教師をする『寺子屋』事業や、インターン生の受け入れなど、教育事業にも携わっています。インターン生の受け入れは内閣府の雇用創造事業の一環として、一般社団法人ワカツク経由で実施。短期プログラムではありましたが、数人の学生が「2~3カ月は受講してみたい」と話すほど、参加した学生にとって良い経験になったと言います。行政、農業、観光など、さまざまな分野で仕事をしている若者たちを集めての勉強会も実施。みんな普段からよく考えていて、非常に勉強になるとともに、触発されたとも言います。

行政やNPOとの連携も積極的に行っており、最近設立された志津川地区まちづくり協議会(450世帯が参加)からは、事務局業務を委託されました。他のNPOとの協業という意味では、NPO法人N・C・Sの土ブロックプロジェクトの受け入れを行うなどの活動もしています。

まさに盛りだくさんの事業内容ですが、現在の組織体制は、アルバイトを含めてスタッフ9名、インターン生2名。11名で全ての事業を実施しています。メンバーのうち南三陸町出身者は7名で、平均年齢は約25歳。“地元の若者の団体”として活動しています。

希望を失った人、失いそうな人たちへ、希望を。南三陸町復興推進ネットワークの活動は続きます。

■『南三陸町復興推進ネットワーク』webサイトはこちら

南三陸町復興推進ネットワーク事務所外観

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